R32のGT-Rのチェックポイントと割高感を解説する。
日本では説明の必要がない大人気車、R32スカイラインGT-R。
発表当時のあのセンセーショナルな衝撃は今も色濃く残っていますね。
そんなGT-Rについて少し語ります。
今のR32GT-Rを総合的にみて、今までの車屋的視点で何も考えずにいわせて頂くと
状態の割に車両価格が高い・・・
と思われるのです。もちろんカーセンサーとかGooとかヤフオクとかで
探しているお客様も同じように感じていらっしゃると思うんですね。
なので
そう、接客して,いくらよい車をお勧めしても
「でもそれ・・お高いんでしょ?」
もしくは・・
「・・・状態、悪いんでしょ?」
(心のイメージ図)
接客しててもこんな感じになってしまうのです。
そして申し訳ないのですがまさにその通りですとしか答えようがないです。
なぜお高い状態なのか?カーアドバイザーとして解りやすく少し解説させて頂きます。
一言でいえば市場が日本だけだったのが世界になった ってことなんです。
日本では海外から持ち込んだ中古車は車両保安基準に合致させれば登録することができるのだが、
アメリカでは新車で販売されなかったクルマは、厳しい制限があり登録することは事実上不可能です。
勿論GT-Rは当時アメリカで販売されていませんでした。
しかしながら製造から25年を経過したクルマは「クラシックカー」扱いとなり、
連邦自動車安全規定(FMVSS)の適用外というルールが存在し、25年経過した車両は
輸入登録可能となり実用車両としてコレクターたちが手にすることが可能となったのです!
すると、当然ながら市場が日本だけではなくアメリカやアメリカの輸出国にまで広がり
世界が市場となる事で需要と供給のバランスが変わり一気に価格が上昇したんですね。
これが 25年ルール ってやつです。
これのおかげで90年代の国産スポーツカーが全般的に高くなってしまいました。
日本の車たちが世界で評価されるのはうれしいのですがそのおかげで
昔は100万円位で乗り出せた状態の車両が今では200万とか250万とか・・・
なので昔と比べると 状態の割に値段が高い となるのですが
それでもGT-Rを欲しい!という方ももちろんいらっしゃいます。
そんな方にGT-Rをお探しのポイントをいくつかご紹介いたします。
外装 エンジン 室内 と3つに分けて紹介していきます。
本日はまずは外装から。外装はなんといってもボディ。ボディの状態をどう見るかです。
30年以上経過したご老体です。しかもその性格上、圧倒的に修復歴車が多いです。
もうしょうがないですね。
ですのでボディチェックはとても重要です。もし大きくサビてたりする車両を
綺麗に直すにはレストア作業になりかねないので大きな出費を覚悟しなければなりません。
ですのでまずはサビているところが無いか確認してください。
エンジンルームを見てサビてないか・・・
特にストラット周りは要注意です。
大きな負荷があったりした場合、接合部であるこの辺りから錆が発生している車両があります。
それからクォーターパネル溶接部もチェック。
ここも溶接部なので錆など出てるケースがあります。修復歴のある車両は要注意です。
それからルーフとクォーターパネルの境目。
ここも修復などから溶接跡があったりその溶接部がサビ始めたりが見られる箇所です。
ヨレやしわが大きい場合は要注意です。
フロントガラスモール部
フロントガラスとピラーとモールとの境目も要チェックです。
それからトランクルーム部
ここは開けただけではなくきちんとカーペットをめくってスペアタイヤハウス内まで
確認が必要です。水が溜まっていたりフロアがサビてたりします。
それから下回りのチェック!
メンバーやフロアの凹みサビ、オイル水漏れなどチェック。
見てもわからない、欲しいけど知識が無いなどの場合は
詳しい方を連れてくるか 弊社スタッフ GT-Rオーナー 大沼を
是非ご利用下さい。あなたに代わって状態を詳しくご報告させて頂きます!
では次回エンジン編で!!