ZC6型BRZ アプライドA〜H型の特徴・弱点・リコールまとめ
スバルBRZ(ZC6)は2012年のデビュー以来、毎年のように改良を重ねてきた“アプライドモデル”という考え方で作られています。
A型〜H型まで細かく進化し続け、その違いが走りのフィーリングにも中古車相場にも大きく影響しています。
「どの年式を選べば失敗しない?」
「弱点やリコールはどこ?」
今回はそのすべてを“現場のプロ目線”で、分かりやすくブログ形式にしてまとめます。
ZC6型 BRZ アプライドモデル一覧(A〜H型)
A型(2012)…初期ロット
B型(2013)…初期改善版
C型(2014)…安定期
D型(2015)…前期の集大成
E型(2016)…マイナーチェンジ後“後期”へ
F型(2017)…剛性アップ、操作系改善
G型(2018)…追加改良、STI Sport登場
H型(2019〜2020)…排ガス規制対応、最終型へ
ZC6の魅力は、前期は素の軽快感、後期は安定感と完成度の高さ。
ここからはアプライド別に「特徴・弱点・中古で買うなら」を完全解説します。
A型(2012) “最も軽いBRZ”とも言われる初期モデル
●特徴
NAらしいレスポンスと軽さが魅力
初期モデルゆえ改造情報が多く、また価格がほかのアプライド型に比べ低いためチューニング層から人気
●弱点
バルブスプリング問題のリコール対象年式を含む(超重要)
テールランプ内部への結露(水侵入)の報告が多い
電装の初期トラブル(スイッチ類、警告灯など)がやや多め
●中古で選ぶなら
絶対条件:バルブスプリングのリコール対策済み記録あり
改造車が多いので“素の状態に近い車”を選ぶのが失敗しにくい
B型(2013) ハンドリング改善が入った“隠れた当たり年”
●特徴
EPS(電動パワステ)の制御が見直され、操作感が向上
内装の使い勝手も改善しA型より安定感が増す
●弱点
電装系の初期不具合はA型同様に残る
個体差があり、ステアリングフィールが好みで分かれる
●中古で選ぶなら
「予算を抑えて質の良いBRZ」を狙うならB型が穴場
3〜7万km程度で整備記録がしっかり残る個体が理想
C型(2014) 走りと快適性がバランスした成熟期
●特徴
ボディ・足回りの細かい調整が入り“初期の粗さ”が薄まる
日常でも扱いやすいフィーリングへ
●弱点
走行距離によってはゴムブッシュ類のヘタりが出てくる
サーキット使用車が増える年式なので個体差が出やすい
●中古で選ぶなら
純正のまま乗りたい人はノーマル状態+整備記録付き+5万km以下なら“当たり”
D型(2015) 前期の完成形。クセが少なく扱いやすい
●特徴
前期の改善がほぼ出揃った安定世代
改造ベースとしても人気が高い
●弱点
年式相応の消耗は確実に進んでいる
価格が前期の中でも高めで、状態差が大きい
●中古で選ぶなら
前期の“良いとこ取り”をしたい人に最適
足回りブッシュ・クラッチの状態チェックは必須
E型(2016) 後期型デビュー。走りが別物に進化
●特徴
外装が一新(LEDライト形状が大きく変化)
ボディ補強増強、内装質感アップ
ATの制御も改善
●弱点
後期は電装品が増えた分、細かいトラブルが発生する可能性
初期後期のため価格がやや高い傾向
●中古で選ぶなら
「見た目は絶対後期が良い」という人ならE型が◎
走行3〜6万kmのディーラー整備車が狙い目
F型(2017) 走りがさらに鋭く。剛性アップが効く
●特徴
ステアリング支持剛性の強化
ボディの一部補強+足回り味付け見直し
より“正確に曲がるBRZ”へ
●弱点
補強が入ったことで一部パーツの流用性が変わる
改造派は適合の確認が必要
●中古で選ぶなら
サーキットも楽しみたい“走り派”ならF型がベスト
ノーマル比率が高い個体の方が整備しやすく安心
G型(2018) STI Sport登場。仕上がりの良さは一級品
●特徴
STI Sportの設定が入る
足回りの良さと静粛性がアップ
内外装の質感がさらに向上
●弱点
STI Sportは価格が高く、中古相場も下がりにくい
排ガス規制の影響で社外マフラー選びが制限される
●中古で選ぶなら
予算があるなら“G型 STI Sport”は間違いなく満足度が高い
改造派は排ガス適合(4BA)の制限を確認
H型(2019〜2020) 最終型。完成度はZC6では最高レベル
●特徴
4BA排ガス対応で環境性能が向上
後期最終のため各部の品質が安定
中古価格は高止まり傾向
●弱点
排ガス規制の関係でマフラー・触媒の選択肢が限られる
価格帯が高く、台数も少ない
●中古で選ぶなら
“ノーマルのまま長く乗りたい人”はH型一択
鮮度の高い個体が多く、外装内装の痛みも少ない
【重要】ZC6 BRZの主なリコール一覧(どこが対象か)
BRZは年式によって複数のリコールが出ています。
中古購入時に必ずチェックすべき項目はこちら。
① バルブスプリング破損リコール(2018年)
対象年式:2012〜2013(A型・B型中心)
内容:バルブスプリングの材質不良により、走行中に折れる可能性 → エンジン停止の恐れ。
中古でのチェック:整備手帳に「リコール実施済み」記録があることが絶対条件
② テールランプ内部の結露(水入り)サービスキャンペーン
対象:前期中心(A〜C型で報告多い)
内容:パッキン不良により、トランク内に水が侵入するケースあり。
中古でのチェック:トランク内の水跡・サビを確認
テール交換歴のある車は安心度が高い
③ 助手席エアバッグ・シートベルト関連リコール
対象:幅広い年式
内容:タカタ製エアバッグ関連の交換。安全性に関わるため実施済み必須。
④ 燃料ポンプ 制御・電装関連の細かいリコール
対象:年式により異なる
内容:始動不良、警告灯点灯、電装誤作動など。
中古では整備記録と警告灯の履歴が重要。
結局どれを選べばいい?目的別のおすすめアプライド
●【安くスポーツカーを楽しみたい】
→ A〜B型(ただし“リコール済み”が安心)
●【バランス型・扱いやすさ重視】
→ C〜D型(前期の完成形)
●【見た目・内装の上質さも欲しい】
→ E型(後期初期)
●【峠・サーキットも走りたい】
→ F型(剛性アップが効く)
●【最も完成度が高いBRZが欲しい】
→ G〜H型(特にSTI Sport)
まとめ ZC6はアプライドで“性格が違う”。中古選びはここがポイント
BRZは年式によって走りのテイストが変わる珍しいスポーツカーです。
特にA〜B型とE〜H型ではまったく別物といっても良いレベル。
中古車で失敗しないコツは以下の3つ。
・リコール対策の有無を必ず確認すること
・改造より“整備履歴”を優先すること
・用途に合ったアプライドを選ぶこと
あなたの理想のBRZは、アプライドの選び方で大きく変わります。
「予算と用途を伝えてもらえれば、具体的な“狙うべき1台”」を在庫から探して提案もできます。
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