GARAGE-R

プロローグ

深夜、シャッターを閉めたスポーツカー専門店「Garage R三郷店」。
店長であり、長年インプレッサを乗りこなしてきた Staff-S は、今日も店の前で愛機のエンジンを温めていた。
そこへ現れたのは、新人スタッフにして、ストイックに努力を重ねる若き挑戦者—— Sugar Less。
彼は毎晩営業終了後に、先輩たちに隠れて走りを磨いていた。

第一章：挑戦の火蓋

「店長、ひとつお願いがあります。僕と勝負してください！」
Sugar Lessの瞳は真っ直ぐだった。
Staff-Sは彼を見下すかのように笑う。「お前が俺に勝つ？ …面白ぇ。だがインプレッサのAWDの牙は甘くねぇぞ。」
Staff-Sのインプレッサはブーストアップ仕様で軽く350馬力は出ていた。
バトルをすればバックミラーから相手の車が見えなくなる。異次元の速さを持っていた。

舞台は峠道。
店のスタッフたちが噂を聞きつけ、次々とスマホを片手に集まる。
「新人が店長に挑むなんて無謀だ…」
「でも、あいつ…毎晩ひとりで走り込んでたんだぜ。」

第二章：走り出す鼓動

都会の喧騒からかけ離れた峠は静まり返っていた。
息をのむ音すら聞こえそうなほどの静寂の中、闘いの火蓋が切って落とされた。
ターボの過給音とともにインプレッサが猛然と加速。
1つ目のコーナーに差し掛かるまでにかなりの差が開いていた。
「悪く思うなよ。これはバトルだからな。」
1つ目のコーナーを激しい咆哮と共にインプレッサが駆け抜けていった。
ギャラリーの誰もが勝負にならない。そう思っていた。
だがSugar Lessの愛機——10年フルローン頭金0で買った漢のS2000が、タイトなコーナーで鋭く切り込む。

「なにっ！？このライン取り…！」
Staff-Sの目が見開く。
Sugar Lessはアクセルをマントルまで踏みこみ、マシンを振り回すようにしてコーナーを抜けた。

「俺は…この店でただの新人じゃ終われないッ！！！」